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(情報機器の取り扱いが不得手な方を支援するための、取扱説明の進め方と作成例について)
【前回の続き】
情報機器の取り扱いが不得手な方を支援するための、取扱説明の進め方と作成例について
今回は、「➊どこで ➋いつ ➌誰が ❹何を ❺誰に・どのような方法や道具で・どこまで」を踏まえた作成例を示す前提として、進め方を説明します。
まず、情報機器の扱いに不慣れな方を減らしていくには、以下のポイントを押さえ、簡潔かつ具体的な内容で説明することが重要です。
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■ 基本方針
「➊どこで ➋いつ ➌誰が ❹何を ❺誰に、どのような方法や道具で、どこまで」を明確に計画し、手間をかけすぎず、参加者に“きっかけ”を与えることができれば、十分な効果が見込めます。
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■ 開催に適した時期・時間帯
対象は主に高齢者となるため、春や秋など気候の穏やかな季節が望ましく、開催時間は午前10時頃または午後1時頃からが適しています。
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■ 説明会実施に関する前提条件
会場:各地方公共団体が所有する公共施設(例:コミュニティセンターなど)を、低料金または無料で借用可能です。
告知方法:地域の社会福祉法人やコミュニティセンターのインフォメーションボード等を活用し、広報します。
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■ 説明内容の構成(➊〜❺)
➊ どこで
お住まいの地域のコミュニティセンターや公民館など、公共施設を無料または低料金で利用できます。
➋ いつ
参加者の体調や生活リズムを考慮し、午前10時頃または午後1時半頃から、1~2時間程度の実施が適切です。
➌ 誰が
ITやデジタル機器に馴染みがある、地域の有志やボランティアの方が担当します。専門的なスキルは必須ではなく、「教える意欲」が重視されます。
❹ 何を
目的は、IT機器(スマホやタブレットなど)を使って「ネット検索・メール送信・SMS利用」などができるようになり、情報収集や他者との交流のきっかけを与えることです。
❺ 誰に・どのような方法・道具で・どこまで
主に高齢者に対し、実機を使った体験形式や、視覚的にわかりやすい資料を使いながら、段階的に進めます。
最終的には、「使ってみよう」という気持ちが芽生えるところまでを目標とします。
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次回は、この➊〜❺を踏まえた具体的な作成例を提示いたします。
(続く)